サイクルの長さが異なる

カウンセリング

受容と理解を早期に

双極性障害の躁状態は、気分の高揚が激しいです。たとえば、社員が上司の部長や社長などの役員に対して、命令口調になるようなことがあります。それぐらい激しい症状で、常識的には考えられないことが現実になるのが躁状態です。双極性障害には?型と?型があり、この?型にいわゆる新型うつ病が含まれるという医師もいます。確かに新型うつ病というのは、感情の起伏が激しく、一日の中でも気分のアップダウンがあります。その様子はまるで、ジェットコースターのようです。しかし、躁状態のように常識ではありえない事態はまず起こりません。感情がコントロールできないといっても、そのレベルは周囲の人に八つ当たりでイライラをぶつけたり、子どもがわがままを言ったりする程度です。双極性障害の躁状態は、そのレベルで収まることはありません。精神病院への緊急入院が必要になるレベルのものあります。言葉にすると、一見よく似た側面があり、周囲の人を困惑させるという部分は共通していますが、そのレベルが全く異なるので注意が必要です。双極性障害における躁状態は、数ヶ月持続することもあります。同じ気分のアップダウンがあるといっても、一日や数日単位ではなく長いです。この躁の症状の強度と持続期間により、両者の鑑別は容易に行うことができます。新型うつ病との鑑別は比較的容易とはいえ、双極性障害と判明するまで従来型のうつ病と診断されていたという人も多いです。自覚症状があり、うつ病はよくある病気だからと納得していたところ、躁状態があらわれ双極性障害と診断されることもあります。躁状態のときは、自覚がないことが多いため、その診断名に疑問を持ったり、反発してなかなか受け入れられないこともあるので注意が必要です。この時期を抜けると、病気を受け入れていこうと覚悟することができます。その上で、簡単な病気ではないことがわかってきますが、ここで初めて治療のスタートラインに立つことができます。適切な治療をしないと再発しやすく、社会的にも大きな影響が生じやすい病気です。本人にとって何が大切で、それを失くしたときをイメージすれば、いかに治療が重要化を理解できます。しかし、双極性障害は症状がおさまると全く普通の状態になるため、軽く考えられがちです。躁状態を元気が有り余っている、むしろ好調だと考えて、勝手に服薬をやめてしまうこともあるので注意が必要です。双極性障害は慢性病ではありますが、治療法は明確です。定期的に通院し、薬を飲めば日常生活を送ることが可能です。いかに、前向きに病気を受け取ることができるかも早期回復へのひとつのポイントになります。